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カンキツの病害虫

診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。

ネギアザミウマ

Thrips tabaci
アザミウマ(総翅)目アザミウマ科  《加害》果実

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果実被害(果実や葉と重なった部分に発生する)

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側窓に光反射ネットを設置することにより、通気性を確保したうえで、アザミウマ類の侵入を防ぐことができる。


被害

主にハウスミカンで発生し、果皮を吸汁して果皮に白い点状の被害を発生させる。被害果は流通過程で傷みやすくなる。本種は着色期前から果実に寄生する。

発生

野外ではネギなどのユリ科植物の他に種々の植物にも発生する。カンキツ産地では防風樹のイヌマキで発生することがある。施設開口部から成虫が侵入する。

防除

施設の開口後(5月)の果実着色期に登録薬剤を散布する。光反射ネットを側窓に張ることで、成虫の侵入をある程度防ぐことができる。

薬剤(農薬)

アグリメック、アドマイヤー、アファーム(みかんのみ)、スピノエース、ダントツ、ディアナ、ハチハチ、モスピランなど。

※掲載している薬剤(農薬)は 2022年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。


■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(農林水産省 農薬登録情報提供システム)

■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。

農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表をクロップライフジャパンが日本語に翻訳:外部サイト)

RACコード(農薬の作用機構分類)

※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。

収録:防除ハンドブック「 カンキツの病害虫

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