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カンキツの病害虫

診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。

ならたけ病

Armillaria mellea
《病原》糸状菌  《発病》地際・根

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若木に発生した葉の黄化症状

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地際近くの根部に発生したきのこ

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きのこ

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針金状の根状菌糸束


被害

葉が黄化、落葉する。樹勢の衰弱とともに枝の枯れ込みが進み、枯死する。

発生

食用きのこであるナラタケが、地際部や地際近くの根部に感染し発病する。樹齢30年以上の老木で、有機物や敷きわらの施用量が多い場合に発生が多い。菌密度が高い場合、若木でも発生する。地中や根部の表皮下には太さ2mmもある針金状の根状菌糸束がはびこっている。酸性土壌で発生が多い。

防除

枯死樹や症状の激しい樹は伐採・抜根する。発生園では菌の繁殖源になる敷きワラや未熟の堆きゅう肥の施用を控える。改植時には健全土を客土する。

薬剤(農薬)

適用登録薬剤なし。

※掲載している薬剤(農薬)は 2022年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。


■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(FAMIC:外部サイト)

■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。

農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表を農薬工業会が日本語に翻訳:外部サイト)

・殺虫剤(IRAC)2022年6月版(ver.10.3) *PDFデータ

・殺菌剤(FRAC)2022年6月版 *PDFデータ

・除草剤(HRAC)2020年3月現在 *Excelデータ

※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。

収録:防除ハンドブック「 カンキツの病害虫

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