診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
塊根内部が褐色から黒褐色に変色する症状で、外観からは分からない。消費者が商品を購入後、塊根を切断して明らかになるため、苦情の原因となることが多い。塊根内部が変色しているので、腐敗と間違えられることがあるが、腐敗臭はしない。
塊根は土壌中の肥料的要因あるいは土壌硬度、土壌水分や温度等の各種要因によって生理的な障害が発生することがある。その障害発現機作は複雑で、原因を特定することは難しい。心腐病(内部褐変症状)は外観上、ごつごつとした大きな塊根に発生することが多いが、小さな塊根にも発生する。高温乾燥条件で発生が多い傾向にあり、塊根成熟期の根重の急激な増加によって障害の症状が進展する。変色した部分は、細胞壁が形を留めず、細胞内のでん粉粒が消失する。細胞崩壊による活性酸素消去機能の低下が褐変を引き起こす要因と考えられている。青果用品種ベニアズマ、高系14号、ベニオトメ等に発生事例がある。
適度な深耕による土壌物理性の改善、カリ過剰にならないような適正な施肥管理と有機物の施用による土作り(地力低下防止)、適正な栽培管理(極端な密植や疎植および早植えや晩植えは避ける)、良質苗(7節7葉)の使用を基本とする。
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