診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
成虫、幼虫が新梢や茎を吸汁するため、寄生密度が高いとしおれる場合がある。苗床や圃場で成虫、幼虫が普通にみられるが、被害は軽微である。
サツマイモ、ジャガイモ・トマトなどのナス科野菜、タバコ、ナシ類。
年2回程度の発生と思われる。成虫が枯れ草の中などで越冬し、4月下旬頃に出現し、新成虫は8月頃から出現する。雌成虫が草上に集団を作り、1頭の雄がこれを防衛し、交尾するハレムを作る。雌はその株もしくは別な株に移動して葉裏に10~30粒を一塊にして産卵する。2齢幼虫から摂食を始め、3齢幼虫になると移動するようになり集合と分散を繰り返し、5齢幼虫を経て羽化する。夏季の高温乾燥が続いた年に多発する傾向がある。本州以南に分布する。
圃場周辺の雑草地から侵入するため、除草などを行う。
本種に対する登録薬剤はない。※掲載している薬剤(農薬)は
2021年3月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。
■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(農林水産省 農薬登録情報提供システム)
■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。
農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表をクロップライフジャパンが日本語に翻訳:外部サイト)
RACコード(農薬の作用機構分類)
※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。
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