診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
成虫は葉を引っ掻いたように食害し、生育初期に大きな被害を受けると生育が遅延する。幼虫は塊根表面を外側から線状に摂食したり、表皮下を潜行し絵描き状に摂食するため、青果用などでは商品性が低下する。
サツマイモ、ヨウサイ。
年数回の発生で、成虫は5月頃からノアサガオや苗床でみられ始め、種子島では5月に植付けた圃場では、成虫が7月中旬頃からみられ、8~9月に発生ピークとなる。幼虫による被害は8月上旬から認められ、9月にかけて進展する。地中浅くに産卵し、ふ化した幼虫は移動しながら細根を摂食し、その後、塊根も摂食するようになる。しかし、栽培後期には細根が老化するため、本種の発生には不適な条件となり、10月の収穫期には幼虫はほとんどみられない。本種は雌性単為生殖を行う。夏季には1世代に30日程度を要するとされる。小笠原諸島および南九州以南に分布する。
成虫は畦の割れ目などから畦内に産卵すると思われるため、マルチ栽培では無マルチ栽培より被害が少ない。
アグロスリン。※掲載している薬剤(農薬)は
2021年3月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。
■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(農林水産省 農薬登録情報提供システム)
■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。
農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表をクロップライフジャパンが日本語に翻訳:外部サイト)
RACコード(農薬の作用機構分類)
※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。
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