診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
葉裏に生息し、吸汁加害されると葉の表面に白い斑点が点々とできてかすり状になる。激しく被害を受けると落葉したり、葉が枯れ上がったりする。また、密度が高まると雌成虫は株の上部に糸を出しながら移動するため、葉が糸で覆われた状態となる。サツマイモでは苗床(施設)や早植栽培(トンネル栽培)などで発生が多いが、露地栽培での被害は少ない。
サツマイモのほか、マメ類、ナス科・ウリ科の果菜類、シソ、オクラ、イチゴ、ブドウなどの果樹類、チャ、キクなどの花き類など。
年10~13回発生する。卵、幼虫、第1若虫、第2若虫と3回脱皮して成虫になる。1雌当たりの産卵数は約100粒で、25℃条件下では卵から成虫まで17日程度を要し、乾燥条件で発生が多くなる。全国に分布する。
本種はスポット的に発生するため、圃場では発生に注意し、早期発見、初期防除に努める。下葉の葉裏に多く寄生しているので、薬剤が葉裏に十分かかるように丁寧に散布する。
アカリタッチ、カダンセーフ、グレーシア、コテツ、コロマイト、サンマイト、粘着くん、バロック、マイトコーネなど。※掲載している薬剤(農薬)は
2021年3月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。
■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(FAMIC:外部サイト)
■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。
農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表を農薬工業会が日本語に翻訳:外部サイト)
・殺虫剤(IRAC)2022年6月版(ver.10.3) *PDFデータ
・殺菌剤(FRAC)2022年6月版 *PDFデータ
・除草剤(HRAC)2020年3月現在 *Excelデータ
※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。
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