診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
幼虫が葉を食害する。幼虫は葉を折ったり、重なり合う葉を綴って中に潜り、内側から表皮を残して葉肉を食害するので、葉脈が網目状に残り、表皮が白く透けて見える。食害部は古くなると表皮が破れ、葉脈だけになることがある。新しい被害葉の中を開くと幼虫と糞が認められる。早植栽培では5~6月、普通栽培では苗床と8月下旬以降に被害が多い。
関東地方では年に4回、西南暖地では6~7回発生する。成虫で越冬し苗床や早植栽培の圃場へ飛来する。1雌の産卵数は約300粒で、25℃条件下では卵5日、幼虫12日、蛹7日程度を要する。九州以北に分布する。
春期は他のチョウ目害虫より発生が多く、苗床や生育初期の発生に注意する。老齢幼虫は葉を固く綴るため、薬剤が到達しにくく防除が困難となる。
アグロスリン、オリオン、ハクサップ、パダンなど。圃場ではナカジロシタバなどと同時防除されている場合もあると思われる。※掲載している薬剤(農薬)は
2021年3月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。
■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(農林水産省 農薬登録情報提供システム)
■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。
農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表をクロップライフジャパンが日本語に翻訳:外部サイト)
RACコード(農薬の作用機構分類)
※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。
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