診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
昭和55年に広島県で初発し、平成17年に北海道で再発が確認された病害である。塊茎表面および内部に褐色の輪紋症状を生ずる。海外では地上部の黄化、えそ、退緑斑紋、わい化などの症状の報告があるが、国内では未確認である。罹病塊茎は生食・加工用の商品価値が著しく低下する。
ジャガイモで発生する。
病原ウイルスはジャガイモ粉状そうか病菌(Spongospora subterranea)によって媒介され、(本ウイルスを保毒した粉状そうか病菌が健全ジャガイモ塊茎に感染した時にウイルスがイモに伝染する。)種いも伝染および土壌伝染する。発病には品種間差があり、さやか、農林1号などが罹病性である。
無病種いもを使用する。粉状そうか病を防除する。ただし、品種抵抗性に関し、粉状そうか病に対する抵抗性と本病の発病との間に有意な関係は見られないので注意する。薬剤を植付前に全面土壌処理する。
フロンサイド、フロンサイドSCで媒介菌を防除する。※掲載している薬剤(農薬)は
2022年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。
■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(農林水産省 農薬登録情報提供システム)
■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。
農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表をクロップライフジャパンが日本語に翻訳:外部サイト)
RACコード(農薬の作用機構分類)
※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。
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