診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
塊茎表面にはじめ小さな退色した陥没部を生じ、しだいに拡大して直径1~3cmの親指で押したような円形~楕円形の褐色病斑となる。病斑は傷口や皮目を中心に形成され、腐敗は塊茎内部におよぶ。発生すると商品価値を失うことから、欧米では主要な貯蔵病害の一つとされる。
ジャガイモのほか、多数の植物を侵害する。
最初は地下茎が発病し、そこに形成された胞子が雨水によって新塊茎に到達して感染、汚染が起こる 。一般に感染・発病は収穫、選別などの農作業にともなう傷口から始まり、収穫時期が低温多湿な場合や低温(5℃前後)での貯蔵により助長される。 病原菌の生育適温は20~26℃である。
無病種いもを使用する。連作を避け、収穫時に傷や打撲を与えない。貯蔵前に十分なキュアリング(18~20℃、7日間)を行う。
適用登録薬剤なし※掲載している薬剤(農薬)は
2022年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。
■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(農林水産省 農薬登録情報提供システム)
■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。
農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表をクロップライフジャパンが日本語に翻訳:外部サイト)
RACコード(農薬の作用機構分類)
※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。
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