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ジャガイモの病害虫

診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。

テントウムシダマシ類


コウチュウ(鞘翅)目テントウムシ科 《加害》葉

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オオニジュウヤホシテントウの成虫(体長約7mm)Ⓒ全農教

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オオニジュウヤホシテントウの成熟幼虫 (体長約9mm)Ⓒ全農教

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ニジュウヤホシテントウの成虫 (体長約6mm)Ⓒ福吉賢三

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ニジュウヤホシテントウの卵 (長さ約1.5mm)Ⓒ福吉賢三

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ニジュウヤホシテントウの成熟幼虫(体長7~8mm)Ⓒ福吉賢三

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ニジュウヤホシテントウの蛹Ⓒ福吉賢三

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葉表から見た幼虫による食害痕(虫の姿は見えない)Ⓒ福吉賢三

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葉裏に寄生する中齢~成熟幼虫Ⓒ福吉賢三


オオニジュウヤホシテントウ

Epilachna vigintioctomaculata

ニジュウヤホシテントウ

Epilachna vigintioctopunctata

被害

成虫および幼虫がジャガイモの葉を食害する。葉裏から表皮を残して葉肉を食べ、特徴的な太い筋状の食痕を残す。生育初期に多数の幼虫が集中して加害すると、生育が抑制されて塊茎の肥大が悪くなり、収穫量が減少する。被害が進行すると、葉全体が褐変して枯死に至ることがある。

発生

オオニジュウヤホシテントウは年平均気温が14℃以下の地域に分布し、北海道や東北では年1回、北陸や山陰では年1~2回発生する。落ち葉の下や樹皮の隙間などで越冬した成虫が、5~6月にジャガイモの葉裏に産卵して、6月頃からふ化した幼虫が加害を始める。中~成熟幼虫になると摂食量が増加し、7月頃から葉上で蛹化し、新成虫が羽化する。気温が28℃以上になると活動が低下する。ニジュウヤホシテントウは暖地で発生し、本州では年2回、九州では年3回発生する。成虫で越冬し、4~5月にジャガイモの葉裏に産卵する。関東地方ではオオニジュウヤホシテントウと混生する地域がある。

防除

発生初期から薬剤防除を行う。葉裏に生息しているので、散布は葉裏に薬液が十分かかるように行う。

薬剤(農薬)

アクタラ、アディオン、エンセダン、オルトラン、ジェイエース、ダントツ、モスピラン、ランネート※掲載している薬剤(農薬)は 2022年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。


■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(農林水産省 農薬登録情報提供システム)

■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。

農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表をクロップライフジャパンが日本語に翻訳:外部サイト)

RACコード(農薬の作用機構分類)

※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。

収録:防除ハンドブック「 」

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