診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
成育中に当代感染すると、まず頂葉が退緑し、その後小葉が基部から上へ巻き上がる。さらに、その症状は中位葉へとおよぶ。種いもが汚染されていた場合(病いも由来の発病)では、萌芽直後より下位葉から上向きに巻いてスプーン状となる。発病株は生育がやや劣る。罹病葉は厚みを帯び、手で握るとパリパリと音を立てて折れる。
ジャガイモに発生する。
種いも伝染および虫媒伝染する。媒介虫はモモアカアブラムシ、ジャガイモヒゲナガアブラムシおよびチューリップヒゲナガアブラムシで、虫体内で増殖・生存して永続的に伝染する。
無病種いもを使用する。野良いもや発病株を速やかに除去する。採種圃場は一般圃場と分離し、播種時に殺虫剤の土壌施用、播種後60日以降は茎葉散布を行う。さらに黄色水盤などで媒介虫の発生を監視し、後期感染防止のため、必要に応じて除草剤散布等の茎葉処理を行う。
アブラムシ類の防除薬剤参照。※掲載している薬剤(農薬)は
2022年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。
■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(FAMIC:外部サイト)
■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。
農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表を農薬工業会が日本語に翻訳:外部サイト)
・殺虫剤(IRAC)2022年6月版(ver.10.3) *PDFデータ
・殺菌剤(FRAC)2022年6月版 *PDFデータ
・除草剤(HRAC)2020年3月現在 *Excelデータ
※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。
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