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イチゴの病害虫

診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。

黒色根腐病

Rhizoctonia fragariae
《病原》糸状菌 《発病》根

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黒色根腐病
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萎凋症状株の根が黒褐色に変色している ©小玉孝司

黒色根腐病
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株が急に萎凋しやがて枯死する ©小玉孝司


被害

収穫期に急に地上部が萎凋する。病勢が進むと地上部の生育が停止し、急激な萎凋症状を起こしてやがて枯死する。罹病株を引き抜くと、根が黒褐色に変色しているのが特徴である。根ははじめ赤褐色、水浸状で、やがて黒褐色になる。

発生

本病原菌は根の皮層部組織内に感染し、外見上健全な根部からも高率に検出されるため、本病はイチゴの生理活性の低下と、外部環境の悪化が誘発すると考えられる。

防除

健全苗を確保し、7~8月にハウス密閉による太陽熱土壌消毒を行う。

薬剤(農薬)

登録薬剤なし。※掲載している薬剤(農薬)は 2022年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。


■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(農林水産省 農薬登録情報提供システム)

■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。

農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表をクロップライフジャパンが日本語に翻訳:外部サイト)

RACコード(農薬の作用機構分類)

※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。

収録:防除ハンドブック「 イチゴの病害虫

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