診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
本圃に定植後、年内に発生することがあるが、多くは2、3月頃に発生する。萎縮症状と萎凋症状がある。萎縮症状は株全体が生育不良となり、下葉のふちから枯れ上って株全体が萎縮して枯死する。萎凋症状は、春先に葉が急激に下垂し、青枯れ状になって枯死する。根を縦に切断すると、褐変した根の中心が赤褐色に変色しているのが特徴である。
育苗期間が冬まで続く半促成作型や露地栽培で発生する。山上げ育苗で発生しやすく、育苗期が比較的高温となる促成作型では発生が少ない。発病適温は地温10℃前後の低温で、25℃以上では発病しない。秋から春先にかけて降雨の多い年に多発しやすい。土壌伝染と苗伝染により発生する。病原菌は土中に生存して越夏し、晩秋から初冬に根に感染する。
無病圃を選んで育苗し、汚染苗の定植を避ける。圃場排水を良好にして浸冠水を防ぐ。高畝にして土壌水分を低く抑える。土壌表面をマルチ被覆して地温を高くする。発病の恐れのある圃場に定植する場合は、抵抗性品種を用いるか、登録薬剤を土壌混和する。本圃は7~8月にハウス密閉による太陽熱土壌消毒を行う。
リドミル。※掲載している薬剤(農薬)は
2022年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。
■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(FAMIC:外部サイト)
■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。
農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表を農薬工業会が日本語に翻訳:外部サイト)
・殺虫剤(IRAC)2022年6月版(ver.10.3) *PDFデータ
・殺菌剤(FRAC)2022年6月版 *PDFデータ
・除草剤(HRAC)2020年3月現在 *Excelデータ
※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。
稲の病害虫と雑草 |
ムギ類の病害虫 |
豆類の病害虫 |
ジャガイモの病害虫 |
サツマイモの病害虫 |
アブラナ科野菜の病害虫 |
トマト・ナス・ピーマンの病害虫 |
キュウリ・スイカ・メロンの病害虫 |
イチゴの病害虫 |
ネギ類の病害虫 |
菜園の病害虫 |
カンキツの病害虫 |
リンゴの病害虫 |
日本ナシの病害虫 |
西洋ナシの病害虫 |
モモの病害虫 |
カキの病害虫 |
ブドウの病害虫 |
花の病害虫 |
難防除雑草