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イチゴの病害虫

診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。

ヨトウガ

Mamestra brassicae
チョウ(鱗翅)目ヤガ科

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ヨトウガ
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卵 ©全農教

ヨトウガ
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1齢幼虫 ©全農教

ヨトウガ
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4齢幼虫 ©全農教

ヨトウガ
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終齢幼虫 ©全農教

ヨトウガ
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成虫 ©全農教


被害

幼虫が新芽、葉、蕾、果実を食害する。ふ化幼虫は群棲し、葉裏から表皮を残して食害する。次第に分散し、全体を食害するようになる。中齢・成熟幼虫になると果実に侵入し、内部を食害する。

被害作物

アブラナ科野菜、マメ科野菜、パセリ、ジャガイモなど多数。

発生

成虫は前翅長18〜23mm、成熟幼虫は約35〜40mm。春と秋の年2回発生する。秋期の発生が最も多い。幼虫や蛹で土中で越冬する。1〜3齢幼虫は緑色で、シャクトリムシのような歩行をする。成長すると淡褐色〜暗褐色になり、昼間は株元などに潜み、夜活発に活動するようになる。発生は少雨の年で多くなる傾向にある。

防除

薬剤防除を行う。幼虫に対する薬剤の感受性は、幼虫の成育が進むにつれて低下するので、若齢期の防除に努める。施設では開口部に防虫ネットを張り成虫の飛来を防止する。防蛾灯(黄色蛍光灯)を点灯する。

薬剤(農薬)

アファーム、BT(作物ごとに登録を確認して使用する)。※掲載している薬剤(農薬)は 2022年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。


■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(FAMIC:外部サイト)

■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。

農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表を農薬工業会が日本語に翻訳:外部サイト)

・殺虫剤(IRAC)2022年6月版(ver.10.3) *PDFデータ

・殺菌剤(FRAC)2022年6月版 *PDFデータ

・除草剤(HRAC)2020年3月現在 *Excelデータ

※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。

収録:防除ハンドブック「 イチゴの病害虫

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