診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
体長は雌成虫が約0.25mm、雄成虫が約0.2mm、体色は淡黄褐色。幼虫は白色。
高温乾燥で多発しやすく被害が出る。新芽、葉柄、蕾、幼果に寄生し、加害された部分は茶褐色になる。葉はホルモン障害様になり、萎縮や奇形化する。被害症状が進むと生長点や葉表全体が褐変し、芯止まり症状になる。なお、果実が加害されると果面が褐変して硬化し、ひどい場合には肥大が停止する。
イチゴ、ナス、キュウリ、メロンなど。
年間10世代以上発生するが、高温での発生が多いため、促成栽培では育苗中の発生が多い。休眠しないため、施設内では発生に適した温度であれば増殖する。野外では、雑草や枯草内で成虫越冬する。
育苗期からハダニ類の防除対策を行っていれば発生しないことが多い。定植前には薬剤防除を徹底し、圃場内に持ち込まないようにする。新芽内など薬剤がかかりにくいところに寄生しているので、数日の間に連続して散布する。また、周囲からの侵入を防ぐため、圃場周辺の除草を徹底する。
サンマイト、サフオイル、ダニトロン、ハチハチ、天敵(作物ごとに登録を確認して使用する)※掲載している薬剤(農薬)は
2022年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。
■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(農林水産省 農薬登録情報提供システム)
■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。
農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表をクロップライフジャパンが日本語に翻訳:外部サイト)
RACコード(農薬の作用機構分類)
※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。
稲の病害虫と雑草 |
ムギ類の病害虫 |
豆類の病害虫 |
ジャガイモの病害虫 |
サツマイモの病害虫 |
アブラナ科野菜の病害虫 |
トマト・ナス・ピーマンの病害虫 |
キュウリ・スイカ・メロンの病害虫 |
イチゴの病害虫 |
ネギ類の病害虫 |
菜園の病害虫 |
カンキツの病害虫 |
リンゴの病害虫 |
日本ナシの病害虫 |
西洋ナシの病害虫 |
モモの病害虫 |
カキの病害虫 |
ブドウの病害虫 |
花の病害虫 |
難防除雑草