診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
成虫は楕円形で、前翅に被われた背面はかたくて光沢がある。幼虫の多くは白色で土中に棲息する。種類は非常に多く、イチゴで問題となるのは、ドウガネブイブイ、アオドウガネ、ヒメコガネ、マメコガネである。
成虫は葉を、幼虫は根を食害する。一般には、成虫よりも幼虫による被害が大きく、幼根を食害して生育不良、枯死など大きな被害になることがある。
成虫発生期から幼虫発生期までの7〜9月が防除の適期となる。圃場周辺に成虫の好む樹木が多いと多発するので、周辺樹木の成虫を防除する。また、圃場をよく見回り成虫を見かけたら捕殺する。
コガネムシ類幼虫に対する適用として、カルホス、ダイアジノン、フォース、モスピランなど(カルホスは仮植床での登録)。※掲載している薬剤(農薬)は
2022年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。
■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(FAMIC:外部サイト)
■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。
農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表を農薬工業会が日本語に翻訳:外部サイト)
・殺虫剤(IRAC)2022年6月版(ver.10.3) *PDFデータ
・殺菌剤(FRAC)2022年6月版 *PDFデータ
・除草剤(HRAC)2020年3月現在 *Excelデータ
※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。
成虫は体長約20mm、体色は青銅色、赤銅色など変異が大きく、鈍い光沢がある。
幼虫は、イチゴ、サツマイモ、サトイモ、ラッカセイなどの他、多くの野菜類や畑作物。成虫は、インゲンマメ、ナス、ブドウ、クリ、ウメ、カキなどで、イチゴの葉はほとんど食害しない。
通常は年1回の発生である。幼虫が土壌中で越冬し、成虫が5〜9月に発生する。最盛期は7月。幼虫は8〜9月に根を食害するようになる。西日本で発生が多く、日本北部では1世代が2〜3年かかることがある。
成虫は体長約20mm、体色は緑色で光沢がある。腹節の両側に長い毛の束がある。
各種作物(主に幼虫)。イチゴの被害は比較的軽微。
通常は年1回の発生である。幼虫が土壌中で越冬し、成虫が6〜9月に発生する。幼虫は8〜11月に活発となる。西日本で発生が多い。
成虫は体長約15mm、体色は緑、青、銅赤、栗色など変化に富む。
各種作物(主に幼虫)。イチゴの被害は比較的軽微。
通常は年1回の発生である。幼虫が土壌中で越冬し、成虫が6〜9月に発生する。幼虫は8〜11月に活発となる。西日本で発生が多い。
成虫は体長約10mm、体色は光沢ある黒緑色で、前翅の大部分は黄褐色。
幼虫はイチゴの根をほとんど食害しない。成虫は、イチゴなど各種作物の葉、花、果実など広食性。
通常は年1回の発生である。幼虫が土壌中で越冬し、成虫が5〜9月に発生する。最盛期は8月。
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