診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
主に葉に発生する。はじめ紫褐色の小斑点を生じ、しだいに拡大して不整形で周囲が暗緑~黄緑色の病斑を形成する。病斑は葉脈に沿って進展し、V字形になる。病斑は古くなると輪紋が現れ、黒褐色の小粒点(柄子殻)を密生する。病勢が激しいときには病斑が葉柄基部に達し、株全体が枯死する。
施設栽培の10月から翌年3月に発生しやすい。12月から発生が多くなり、2月が発生の盛期である。病原菌は被害植物で越年し、秋冬期に胞子を飛散して伝染すると考えられている。施設内が多湿になると多発しやすい。
発病残さが伝染源になるので枯死葉や下葉を除去し、被害病葉は早期に摘除する。施設内が多湿にならないよう換気に注意する。育苗圃は無病地を選び、無病の親株を確保する。品種間の発病差異があり、福羽、芳玉は被害を受けやすく、ダナーは強い。宝交早生はその中間である。
登録薬剤なし。※掲載している薬剤(農薬)は
2022年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。
■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(農林水産省 農薬登録情報提供システム)
■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。
農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表をクロップライフジャパンが日本語に翻訳:外部サイト)
RACコード(農薬の作用機構分類)
※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。
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