診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
交配2~3週間後頃から発生し、収穫期まで発生する。初め、晴天時の日中萎れ、夕方や曇雨天の日は回復するが、次第に葉は黄化、褐変して萎れは慢性的になり、やがては株全体が枯死する。根は全体が水浸状に褐変し、細根は消失する。根の病斑上に明瞭な黒色小粒点(子のう殻)を形成する。
ウリ科植物に寄生し、スイカ、キュウリ等でも発生するが、メロンでの被害が大きい。
露地栽培、施設栽培で発生する。病原菌はかびの一種で、土壌中に長く生き残り、次作の伝染源となる。連作により年々菌密度が高まり、発病が激しくなる。高温の時期に発生しやすく、低温期には発病しにくい。着果負担が大きいと症状が激しくなる。土壌が乾燥していると萎れが激しくなる。
連作を避け、少なくとも3年以上、ウリ科作物を植え付けない。高温期に収穫する作型を避ける。整枝、摘果を適期に行い、着果負担を避ける。発病が予想される場合は着果数を減らす。発病株は早めに抜き取り処分する。蒸気などにより土壌消毒する。ただし、病原菌の子のう殻は土壌中での生存力が強く、太陽熱消毒、土壌還元消毒による防除効果は期待できない。
キルパー、クロールピクリン他、バスアミド、リゾレックス等。※掲載している薬剤(農薬)は
2022年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。
■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(農林水産省 農薬登録情報提供システム)
■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。
農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表をクロップライフジャパンが日本語に翻訳:外部サイト)
RACコード(農薬の作用機構分類)
※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。
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