診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
初め葉が葉脈に沿って黄化し、多数の退緑斑点が生じる。次第に葉全体が黄化し、多数のえそ斑点が発生する。果実には緑色濃淡のモザイク症状が見られる。栽培初期に感染すると症状は激しくなる。
メロンのほか、キュウリ、スイカ、シロウリで感染が確認されている。
ウイルスによる病害でミナミキイロアザミウマによって伝搬される。アザミウマは幼虫時に罹病株を吸汁するとウイルスを獲得し、成虫になって他の株に伝搬する。保毒した成虫は生涯伝搬能力を持つが、経卵伝染はしない。土壌伝染、種子伝染はしない。汁液伝染は可能であるが、管理作業による伝染の可能性は低い。発生は一年中起きるが、高温期の5~10月に多い。
ミナミキイロアザミウマの防除を徹底する。定植時には苗を厳選し、生育不良苗を定植しない。圃場周辺でメロン、スイカなど、本病の伝染源となる作物を植え付けない。圃場周辺にミナミキイロアザミウマの増殖しやすい作物を植え付けないとともに、除草を徹底する。発病株は見つけしだい直ちに除去する。栽培終了後はハウスを密閉しアザミウマを死滅させる(夏期のみ有効)。
ミナミキイロアザミウマの項参照。※掲載している薬剤(農薬)は
2022年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。
■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(農林水産省 農薬登録情報提供システム)
■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。
農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表をクロップライフジャパンが日本語に翻訳:外部サイト)
RACコード(農薬の作用機構分類)
※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。
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