診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
定植1か月後頃から発生し、収穫期まで発生する。最初は晴天時の日中に萎れ、夕方や曇雨天時には回復するが、やがて萎れは慢性的になり、ついには株全体が枯死する。根は、初め細根の一部が褐変腐敗するが、やがて、主根や支根が部分的に褐変し、細根は脱落する。腐敗の進んだ根は全体に褐変~黒変する。症状が激しい場合は地際の茎が水浸状に腐敗する。
ウリ科作物に寄生する。キュウリ、スイカでも被害が大きい。
露地のトンネル栽培で被害が大きいが、施設栽培でも発生する。比較的低温の時、発生しやすく、高温になると発病は軽減される。病原菌は残渣とともに土壌に残って土壌伝染する。ウリ科作物を連作すると被害が激しくなる。排水不良の圃場で発生が多い。乾燥や過湿による根痛みは発病を助長する。着果負担が大きいと症状が激しくなる。
ウリ科作物を連作しない。排水の悪い圃場では排水を良くし、高うね栽培とする。健全苗を適期に定植する。整枝、摘果を適期に行い、着果負担を避ける。発病が予想される場合は着果数を減らす。萎れが見られたら葉水をかけたり、遮光し、蒸散を防ぐ。発病株はなるべく根を残さないように注意して抜き取り、圃場外に処分する。施設栽培では夏期に太陽熱消毒や土壌還元消毒を行う。発病が軽い場合は栽培終了後に長期間トンネルを被覆しておく(トンネル栽培の場合)。
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