診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
生長点部が加害され、ホルモン障害の様な症状になり、ひどい場合には芯止まりになる。被害症状はチャノホコリダニによる被害とよく似ているが、生長点部が褐変、枯死することはない。
ナス、トマト、キュウリ、メロンなど。
圃場に施用された堆肥や敷きワラなどの有機物が分解する過程で大量発生し、生長点部にに移動して加害する。本来、食菌性のダニであり、灰色カビ病などが発生した場合には、これらを餌に繁殖する。健全な植物体上で繁殖することはなく、少発生時にはほとんど被害が出ることはない。最大の繁殖源である有機物の分解が進むにつれて発生密度は低下する。25℃恒温条件下における卵から成虫になるまでの期間は約5日と短く、条件が揃えば短期間のうちに高密度になる。チャノホコリダニと同様、単為生殖と両性生殖を行い、単為生殖由来の成虫はすべて雄である。
稲ワラや未熟堆肥の使用を避け、十分腐食化が進んだ堆肥を施用する。
登録薬剤はない。※掲載している薬剤(農薬)は
2022年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。
■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(農林水産省 農薬登録情報提供システム)
■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。
農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表をクロップライフジャパンが日本語に翻訳:外部サイト)
RACコード(農薬の作用機構分類)
※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。
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