診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
苗では地際部の茎が細くくびれて軟化し、倒伏する。葉では暗緑色水浸状の病斑となり軟腐するが、間もなく暗緑色となって枯れる。茎では紡錘形水浸状の病斑となりくびれる。果実では円形で暗緑色水浸状の病斑を生じ、拡大すると表面に汚白色ビロード状の菌そうを生じて軟化腐敗する。果実は感染後1週間ぐらいで全体が軟化腐敗する。
スイカのほか、ナス、トマト、キュウリ、カボチャなどにも寄生する。
露地栽培で被害が大きい。病原菌は土壌中で生存、越年し、土壌伝染する。病原菌は主に水媒伝染するため、降雨が多い場合や排水不良の圃場で多発しやすい。また、酸性土壌で発病しやすい。25℃前後で多湿条件の時、発生、まん延しやすい。
苗を厳選し、発病株を定植しない。畝を高くし、排水を良くする。雨滴を防ぐためマルチ栽培、トンネル栽培を行う。窒素肥料の過多は発病を助長するので適切な肥培管理を行う。過繁茂になると発病しやすいので整枝作業を適切に行う。天候に注意し、早めに薬剤散布する。被害残渣は圃場から持ち出し適切に処分する。
アミスターオプティ、カーゼートPZ、カンパネラ、ドーシャス、ピシロック、フェスティバルC、プロポーズ、ベトファイター、ホライズン、ライメイ、ランマン、リドミルゴールドMZ、レーバス等。※掲載している薬剤(農薬)は
2022年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。
■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(農林水産省 農薬登録情報提供システム)
■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。
農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表をクロップライフジャパンが日本語に翻訳:外部サイト)
RACコード(農薬の作用機構分類)
※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。
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