診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
葉に発生する。初め、淡褐色の小さな斑点を生じる。時には斑点は1枚の葉に多数生じることもある。斑点は次第に拡大して、中央が灰褐色、周囲が黄褐色で直径5~10mmの不整形病斑になる。多発時には2~3cmの大型病斑となり、古くなると病斑中央部はやぶれやすくなる。多湿条件では裏面の病斑上に黒褐色のかびを生じる。
メロン、シロウリ、スイカ、ユウガオなどのウリ科作物に寄生する。
施設栽培では9~11月、4~6月に発生しやすい。露地栽培では収穫が始まる頃から発生が見られ、急速に広がることが多い。発病の適温は25~30℃で、多湿条件で多発しやすい。病原菌は被害残渣とともに土壌中に残る。また、農業用の資材に付着して伝染源となる。種子伝染もする。病斑上に形成された胞子が飛散してまん延する。
密植を避け、通風を良くする。排水を良くして過湿を避ける。農業用の資材は新しいものにするか消毒する。発病しにくい品種を作付ける。適切な肥培管理を行う。発病葉は除去する。発病極初期から薬剤散布する。一部の薬剤で耐性菌が発生している。残渣は圃場外に持ち出し土中に埋める。
オーソサイド、ゲッター、ケンジャ、ジマンダイセン、スミブレンド、セイビアー、ダコニール、ネクスター、パレード、ファンベル、フルピカ、ベフドー、ベルクート等。※掲載している薬剤(農薬)は
2022年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。
■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(農林水産省 農薬登録情報提供システム)
■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。
農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表をクロップライフジャパンが日本語に翻訳:外部サイト)
RACコード(農薬の作用機構分類)
※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。
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