被害

葉に発生する。初め、淡黄色の境界が不鮮明な斑点を生じる。やがて、病斑は拡大して淡褐色になり、葉脈に囲まれた角張った病斑となる。発病が激しいと病斑は癒合し、葉全体が枯死する。一般に下葉から発生し、上位葉に広がる。湿度が高いときには病斑の裏面に灰色～黒色のかびを生じる。

被害作物

いくつかの系統が知られており、キュウリの菌はシロウリ、マスクメロン、トウガン、カボチャ等で発生する可能性がある。

発生

キュウリの最も一般的な病害の一つで、露地栽培では6～7月に発生が多い。施設栽培では周年で発生する。気温がやや低く、多湿条件で葉が濡れているとき発病しやすい。病原菌の感染は15～28℃で起こり、20～25℃が最適である。感染には水滴のある条件が必要である。胞子が飛散して周囲にまん延する。

防除

マルチなどで被覆する。露地栽培では雨よけをする。密植を避け、風通しを良くする。排水を良くして過湿を避ける。適切な肥培管理をし、肥料切れにならないようにする。発病ごく初期から薬剤を散布する。一部の薬剤で耐性菌が発生している。残渣は圃場外に持ち出し処分する。

薬剤（農薬）

アリエッティC､エトフィン、カーゼートPZ、カンパネラ、ザンプロDM、ジマンダイセン、ゾーベックエニケード、ダコニール、ピシロック、フェスティバルC、ブリザード、プロポーズ、ベトファイター、ベフドー、ホライズン、ライメイ、ランマン等。※掲載している薬剤（農薬）は 2022年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。

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■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(農林水産省 農薬登録情報提供システム)

■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。

農薬の系統別分類はこちら
（国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表をクロップライフジャパンが日本語に翻訳：外部サイト）

RACコード（農薬の作用機構分類）

※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。