診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
ウリ類での発生は比較的少ないが、時として発生し、葉、花蕾、果実を食害する。若齢幼虫は、主に生長点部や花の中に入って食害する。中、老齢幼虫になると果実も食害するため、着果数の少ないスイカやメロンで発生すると思わぬ被害が生じる。
ウリ類の他、ナス、トマト、ピーマンなどナス科作物、オクラ、キャベツ、レタス、イチゴなど広範囲に及ぶ。
露地栽培では、主に8~10月頃にかけて発生が見られる。施設栽培では、秋季に野外から侵入した個体が発生源になる。生長点付近の葉に1卵ずつ産卵する。幼虫は6齢を経て土中で蛹化する。高温、乾燥が続くと発生が多くなる。卵から成虫になるまでの期間は25℃恒温条件下で約30日である。
施設栽培では、成虫の侵入防止対策として換気窓など開口部への防虫ネット被覆や防蛾灯(黄色蛍光灯)の夜間点灯を行う。発生が多い場合には、薬剤による防除を行う。
アファーム、アニキ、カスケード、グレーシア、コテツ、フェニックス、プレバソン、BT剤(ゼンターリ、サブリナ等)等。作物によって登録内容が異なるので、使用に当たっては十分注意する。※掲載している薬剤(農薬)は
2022年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。
■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(FAMIC:外部サイト)
■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。
農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表を農薬工業会が日本語に翻訳:外部サイト)
・殺虫剤(IRAC)2022年6月版(ver.10.3) *PDFデータ
・殺菌剤(FRAC)2022年6月版 *PDFデータ
・除草剤(HRAC)2020年3月現在 *Excelデータ
※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。
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