診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
病原ウイルスは4種類知られているが、単独または重複感染してさまざまな症状が現れる。ウイルスの種類と症状の関係は明白ではないが、一般にBYMVではウイルスの系統により、軽いモザイク、鮮明な黄斑モザイク、え死等を示す。BBWVでは葉に明瞭なモザイク、茎にえそ条斑を生じ、わい化する。PSbMVは葉の幅が狭くなり、軽く巻葉し、葉脈緑帯を伴う明瞭なモザイクとなる。WMVでは葉に不明瞭なモザイクとえそ症状が現れる。本病は広範に発生し、被害が最も著しい。
BYMV、BBWV、WMVはソラマメを含むマメ科とその他多数。PSbMVはマメ科植物。
4種のウイルスはいずれも容易に汁液伝染し、アブラムシにより非永続的に伝搬される。PSbMVとBYMVは種子伝染する。虫媒伝染は主にマメアブラムシによる。本種の有翅虫の発生は11月上旬から12月中旬に多く、冬季は激減して、4月以降に再び増加する。そのため4月以降に発病が急増する。
健全種子の使用。苗床や開花前の早期発病株の抜き取り。苗床は寒冷紗等、圃場はシルバーポリ等によるマルチングを行い、アブラムシの飛来を防止。アブラムシの薬剤防除。
アブラムシ類の防除薬剤参照。
※掲載している薬剤(農薬)は
2022年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。
■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(農林水産省 農薬登録情報提供システム)
■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。
農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表をクロップライフジャパンが日本語に翻訳:外部サイト)
RACコード(農薬の作用機構分類)
※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。
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