病害虫・雑草の情報基地

新規会員登録

豆類の病害虫

診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。

ラッカセイ褐斑病

Mycosphaerella arachidis
〈Brown leaf spot〉

写真をクリックすると拡大します

ラッカセイ褐斑病
閉じる

発病株

ラッカセイ褐斑病
閉じる

葉の病斑、葉表(左)より葉裏(右)のほうが淡い

ラッカセイ褐斑病
閉じる


被害

葉、葉柄、茎まれに子房柄に発生。葉では初め黄褐色の小斑点を生じ、さらに直径1~10mmの円形斑点となる。病斑周囲に黄色環を呈することで黒渋病と区別する。病斑は表面が暗褐色~赤褐色、裏面が褐色~黄褐色で表面より淡い。葉柄や茎の病斑は暗褐色、長楕円形。激発すると落葉が著しく、減収。

発生

罹病茎葉上の菌糸で越冬し、翌年6月頃に分生胞子を形成して飛散する。そのため6月下旬頃から発生する。多湿で、夜間冷涼な年に多発しやすく、センチュウの寄生によって草勢が弱った株で発病が多い。

薬剤(農薬)

茎葉散布:イオウ、ジマンダイセン、ダコニール1000、トップジンM、ベルクート、ベンレート、マネージ等。

※掲載している薬剤(農薬)は 2022年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。


■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(農林水産省 農薬登録情報提供システム)

■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。

農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表をクロップライフジャパンが日本語に翻訳:外部サイト)

RACコード(農薬の作用機構分類)

※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。

収録:防除ハンドブック「 豆類の病害虫

目次へ戻る | ホームへ戻る

稲の病害虫と雑草 |  ムギ類の病害虫 |  豆類の病害虫 | 
ジャガイモの病害虫 |  サツマイモの病害虫 |  アブラナ科野菜の病害虫 | 
  トマト・ナス・ピーマンの病害虫 |  キュウリ・スイカ・メロンの病害虫 |
   イチゴの病害虫 |  ネギ類の病害虫 |  菜園の病害虫 | 
カンキツの病害虫 |  リンゴの病害虫 |  日本ナシの病害虫 |
   西洋ナシの病害虫 |  モモの病害虫 |  カキの病害虫 | 
ブドウの病害虫 |  花の病害虫 |  難防除雑草