病害虫・雑草の情報基地

新規会員登録

豆類の病害虫

診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。

アズキ炭疽病

Colletotrichum phaseolorum
〈Anthracnose〉

写真をクリックすると拡大します

アズキ炭疽病
閉じる

発生圃場

アズキ炭疽病
閉じる

葉の病斑、中央部は破れやすい

アズキ炭疽病
閉じる

莢の暗緑色病斑


被害

主に葉・莢、時に茎に発生する。初め葉の裏面に黄緑色の小斑点を形成し、後に拡大して円形または葉脈に囲まれた多角形斑点となる。病斑の中央部は乾燥時に破けやすい。なお、葉の裏面の葉脈は赤褐色の網目状を呈する。莢では暗緑色、楕円形~不整形の斑点となる。

発生

前年の被害茎葉で越冬し翌年の伝染源となる。また種子伝染する。播種後約2か月を経過した7月中旬頃から初発する。

防除

健全種子の使用。種子消毒が重要。

薬剤(農薬)

種子消毒:キヒゲンR-2。
茎葉散布:アミスター20、ゲッター、スクレア、トップジンM、ニマイバー、ファンタジスタ、プライア、ブロードワン、フロンサイド、ベルクート。

※掲載している薬剤(農薬)は 2022年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。


■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(農林水産省 農薬登録情報提供システム)

■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。

農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表をクロップライフジャパンが日本語に翻訳:外部サイト)

RACコード(農薬の作用機構分類)

※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。

収録:防除ハンドブック「 豆類の病害虫

目次へ戻る | ホームへ戻る

稲の病害虫と雑草 |  ムギ類の病害虫 |  豆類の病害虫 | 
ジャガイモの病害虫 |  サツマイモの病害虫 |  アブラナ科野菜の病害虫 | 
  トマト・ナス・ピーマンの病害虫 |  キュウリ・スイカ・メロンの病害虫 |
   イチゴの病害虫 |  ネギ類の病害虫 |  菜園の病害虫 | 
カンキツの病害虫 |  リンゴの病害虫 |  日本ナシの病害虫 |
   西洋ナシの病害虫 |  モモの病害虫 |  カキの病害虫 | 
ブドウの病害虫 |  花の病害虫 |  難防除雑草