診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
葉、莢、種子に発生する。初め葉の表面に淡黄白色4~5mmの病斑が生じ、その後その部分が褐色に変色し、裏面に灰白色のカビができる。発生の多いときは葉は萎凋・落葉する。種子では表面に灰白色の菌糸がマット状に付着する。
ダイズのほかツルマメにも寄生する。
6~10月に発生し、特に6~7月と9月の雨期に多い。病原菌は卵胞子で被害植物の組織の中で越冬し、翌年これから発生する。卵胞子は夏季に遊走子を生じ、風雨に媒介されてダイズに第一次伝染する。次いで病斑上に生じた分生胞子により第二次伝染し、蔓延する。発病は密植で風通しの悪いところや、茎葉が過繁茂になり湿気が高いときに多い。発病程度に品種間差異が認められる。
被害茎葉を圃場に残さない。抵抗性品種を利用する。発病の兆候が見られたら薬剤散布を行う。
散布剤にはアミスター、エキナイン、カーゼートPZ、カビナイスPZ、撒粉ボルドー、ダイナモ、フェスティバルC、フェスティバルM、プロポーズ、ベトファイター、ホライズン、マンゼブ剤(ジマンダイセン、ペンコゼブなど)、ライメイ、ランマン、リドミルゴールドMZ、レーバス、ワイドヒッター。
特にエダマメではアミスター、クプロザート、クプロシールド、撒粉ボルドー、ドイツボルドーA、フェスティバルC、ライメイ、ランマン、レーバス、Zボルドー。
※掲載している薬剤(農薬)は
2022年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。
■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(FAMIC:外部サイト)
■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。
農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表を農薬工業会が日本語に翻訳:外部サイト)
・殺虫剤(IRAC)2022年6月版(ver.10.3) *PDFデータ
・殺菌剤(FRAC)2022年6月版 *PDFデータ
・除草剤(HRAC)2020年3月現在 *Excelデータ
※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。
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