診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
播種直後から土中の種子をほじくり出して食害し、出芽後に子葉をついばんで食害する。キジバトは数羽の小群で畑に飛来するのに対して、ドバトは時には数10羽の大群で飛来し大きな被害を発生する。
ダイズ、アズキ、インゲン等のマメ類、イネ、ムギ、トウモロコシ、ソバ等の雑穀、野菜。
ハトは季節にかかわらず周年、植物性の餌を採食する。ダイズやアズキの前作である麦類の成熟期~収穫期には、ハトの餌は麦類が中心になっているので、この時期に播種するダイズ、アズキの被害は少ない。しかし、麦類収穫後の播種では被害が多くなる。
ダイズ、アズキは大面積を一斉に播種したり、麦類の収穫前に播種することによって被害を回避、軽減できる。小面積の場合には、テグス糸や防鳥テープ等を畑全体に張る。また、マネキン人形、爆音機、目玉風船等は、時間の経過とともにハトが慣れて防鳥効果は低下するが、一定の期間は被害を防止することができる。
ダイズ、エダマメ等にキヒゲン剤が登録されている。適用作物を確認して使用する。
※掲載している薬剤(農薬)は
2022年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。
■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(FAMIC:外部サイト)
■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。
農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表を農薬工業会が日本語に翻訳:外部サイト)
・殺虫剤(IRAC)2022年6月版(ver.10.3) *PDFデータ
・殺菌剤(FRAC)2022年6月版 *PDFデータ
・除草剤(HRAC)2020年3月現在 *Excelデータ
※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。
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