診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
根に多数の根こぶが形成される。ダイズでは生育への影響は少ないが、ラッカセイでは播種1か月後から葉が黄化して生育が劣り着莢数が減少する。
寄主範囲は広く、マメ科、キク科、ナス科、アブラナ科、バラ科、イネ科、セリ科等の各種作物。
土中の卵または幼虫で越冬し、地温が10~15℃になるとふ化する。ふ化幼虫(2期幼虫)は根の先端部より侵入し、幼虫が定着した部分の細胞が巨大化して根こぶを形成する。幼虫は巨大化した細胞から養分を摂取して数100個の卵を生む。ネコブセンチュウは排水の良い火山灰土壌や砂質土壌で被害が発生しやすい。
連作によってネコブセンチュウの密度および被害が増加するので、連作を避けクロタラリアやギニアグラス等の線虫対抗植物や他作物と輪作を行う。
多くの作物に、クロルピクリン剤、石灰窒素(カルメ―トなど)、D-D(DC、テロンなど)等が登録されているので、適用作物を確認して使用する。
※掲載している薬剤(農薬)は
2022年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。
■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(農林水産省 農薬登録情報提供システム)
■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。
農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表をクロップライフジャパンが日本語に翻訳:外部サイト)
RACコード(農薬の作用機構分類)
※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。
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