診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
ヒラズハナアザミウマは未展開葉を加害し薄褐色に引きつったような症状を示し、展開葉ではカスリ状の被害痕を残す。その他のアザミウマが生育全期間にわたって葉裏に寄生し加害するが、生育や収量への影響は少ない。
寄主範囲は広く、マメ科、ナス科、ウリ科、バラ科等、各種作物を加害する。
各種アザミウマ類が豆類の生育全期間にわたって発生し、特に生育初期と盛夏期の被害が多い。
生育・収量への影響が少ないので。他の害虫との同時防除を行う。
作物によって各種薬剤が登録されている。登録内容を確認して使用する。
未成熟の豆類:アディオン、ディアナ、マラソン、モスピラン。
豆類(種実):ディアナ、モスピラン。
サヤインゲン:アタブロン、アディオン、マラソン、モスピラン。
ダイズ:ディアナ、マラソン、モスピラン。
エダマメ:アディオン、マラソン、モスピラン。
アズキ:ディアナ(ラディアント)、マラソン。
施設栽培野菜等を対象に、天敵や寄生菌製剤が登録されている(アカメ、アリガタ、オリスターA、ククメリス、システムスワルくん、スワルスキー、スワルスキープラス、タイリク、トスパック、メリトップ、リクトップ、ボタニガード)。
※掲載している薬剤(農薬)は
2022年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。
■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(農林水産省 農薬登録情報提供システム)
■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。
農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表をクロップライフジャパンが日本語に翻訳:外部サイト)
RACコード(農薬の作用機構分類)
※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。
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