診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
ハダニ類は葉裏に寄生し、初期は多数の小さな白点を発生させる。多発すると葉は褐変するとともに、早期落葉して生育不良や減収となる。
寄主範囲は広く、マメ科、ナス科、ウリ科、バラ科等、各種作物を加害する。
カンザワハダニは休眠状態の雌成虫で越冬する。ナミハダニは休眠態と非休眠態が混在する。暖かくなると歩行や風に乗って畑に移動し増殖する。盛夏期以降に発生が多く、特に、高温・乾燥の年には多発する。
多発してからは防除効果が劣るので、早めに薬剤散布を行う。同一系統の薬剤を連用すると、薬剤抵抗性ダニの出現によって防除効果が低下する。
作物によって各種薬剤が登録されている。登録内容を確認して使用する。
豆類(未成熟)、アズキ、ダイズ、インゲンマメ:コロマイト、ダニトロン、マラソン等。
豆類(種実)、野菜類等:エコピタ・キモンブロック(還元澱粉糖化物)、サンクリスタル(脂肪酸グリセリド)、粘着くん(デンプン)、天敵類(カブリダニ等)。
※掲載している薬剤(農薬)は
2022年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。
■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(農林水産省 農薬登録情報提供システム)
■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。
農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表をクロップライフジャパンが日本語に翻訳:外部サイト)
RACコード(農薬の作用機構分類)
※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。
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