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豆類の病害虫

診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。

ウリハムシモドキ

Atrachya menetriesi
鞘翅目ハムシ科

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ウリハムシモドキ
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幼虫、体長12~13mm

ウリハムシモドキ
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ダイズ被害葉

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成虫、体長5~6mm

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幼虫に食い倒された幼苗


被害

この虫の越冬地のマメ科牧草地近くにマメ類を栽培すると加害される。幼虫はダイズ、クローバー、ニンジン、レタス、シソ等の葉を網目状に食害したり幼茎を切断する。

被害作物

ダイズ、クローバー、ニンジン、レタス、シソ、マメ科牧草。

発生

全国に分布するが冷涼地に多い。卵で越冬する。年1回の発生。幼虫が5月に現れ、クローバやダイズの幼茎や葉を食害する。老熟幼虫は7月までに地下5cm付近で蛹化する。7月初めら羽化し10月上旬まで食害を続ける。産卵は8~9月に食草の根際に産卵する。雌は1度に20~30卵、総産卵数は約3000個とされる。

形態

幼虫の頭部は黒色、胴部は暗黄色。背面に刺毛がはえる黒色系のこぶ状突起があるのが特徴である。成虫は翅鞘全体が黄褐色から黒色まで変異がある。

防除

乾燥気味なマメ科牧草地周辺に成虫が多いので、その周辺にダイズを栽培しない。少発生の時は成幼虫を捕殺する。成虫は移動性に富むので幼虫期に防除する。
ダイズには登録薬剤はない。マメ科牧草にはスミチオンがあるので、豆類栽培地周辺のマメ科牧草に多発したら防除する。

収録:防除ハンドブック「 豆類の病害虫

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