診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
多くの植物に寄生する。インゲンマメでは7月まで葉裏に寄生・吸汁し葉は黄変、排せつ物によりすす病が発生する。
ダイズ、インゲンマメ、マメ科牧草。
海外産害虫とされ国内では1974年に初発見された。最近は全国に分布し、マメ、キク、ウリ科等200種の植物に寄生する。関東以西では成虫や卵で越冬する。休眠はなく年数世代を繰り返す。4~6月と10~12月に発生が多く、盛夏は少ない。
成虫は全体が粉状のろう物質でうすく被われている数mmの白い小さな虫である。卵は葉裏に産卵、幼虫は淡黄色で長楕円形で平たくやや中高である。2齢以降、脚は退化、4齢幼虫を蛹と呼ぶこともある。成虫は蛹の胸部背面を破って脱出羽化する。
発生源となる雑草を除去し加湿にならないようにする。トマト、キュウリの例から株当たり1~3頭の成虫が発生すると2~3か月後に多発することがあるので、防除要否の参考になる。
エダマメ:サンマイト、モスピラン。
ダイズ:モスピラン。
サヤインゲン:コルト、スタークル(アルバリン)、モスピラン。
サヤエンドウ:モスピラン。
野菜類:ボタニガード、粘着くん、モスピラン、ラノーテープ、キモンブロック、天敵カブリダニ剤、オンシツツヤコバチなど多数登録されているので、内容を確認して使用する。
※掲載している薬剤(農薬)は
2022年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。
■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(農林水産省 農薬登録情報提供システム)
■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。
農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表をクロップライフジャパンが日本語に翻訳:外部サイト)
RACコード(農薬の作用機構分類)
※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。
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