診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
ダイズ等を4月中の低温湿潤期に播くと、発芽しなかったり、発芽しても子葉や芯部が食われて奇形になる。種子を掘り起こしてみると食痕があったり、発芽不能になっている。このような種子の中には体長5~10mmの白色のウジが数匹いて食害したり、あるいは種子近くに褐色の蛹が見られる。
ダイズ、アズキ、インゲンマメ、ラッカセイ等各種豆類。
九州以北の各地に分布する。年発生回数は多い。暖地では主に成虫越冬する。特に鶏糞、未熟堆きゅう肥、油かす等の有機質肥料を元肥に施用すると、これに産卵するので注意する。卵期間は5日、幼虫期間は10日、蛹期間は10~20日、成虫は約2か月生存する。夏季は少ない。
耕種的には野菜残さや有機物等は多量に投入しない。地温が上昇してから播種する。
ダイズ、エダマメ:カルホス、キヒゲン、クルーザー、ダイアジノン、フォルテンザ。
アズキ:キヒゲン、クルーザー、ダイアジノン
サヤインゲン:カルホス
サヤエンドウ、ラッカセイ、実エンドウ:ダイアジノン。
豆類(種実):カスホス、キヒゲン、クルーザー、ダイアジノン。
豆類(未成熟):キヒゲン、ダイアジノン。
以上、各種豆類を加害するタネバエの防除には多数登録があるので、内容を確認して使用する。
※掲載している薬剤(農薬)は
2022年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。
■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(農林水産省 農薬登録情報提供システム)
■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。
農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表をクロップライフジャパンが日本語に翻訳:外部サイト)
RACコード(農薬の作用機構分類)
※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。
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