診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
幼虫が若莢に進入し柔組織を食べ、中で蛹化する。寄生された莢端は発育が止まり膨れて虫瘤になる。
ダイズ、エダマメ、インゲンマメ、エンドウマメ、アズキ、ラッカセイ、ソラマメ。
本州以南に分布。6~11月に数世代繰り返す。発生のピークは九州では7月中旬、関東・東北では9月。成虫は夕刻飛翔し、交尾し若莢に産卵する。幼虫は莢内で発育し約3週間で蛹化、約5日後に羽化する。
成虫は外見上「蚊」に似ている。幼虫は黄赤色半透明のウジムシで莢内で蛹化し、蛹は莢外に半身をだして羽化、脱出殻が莢に残る。
成虫は開花期から若莢期に飛来し産卵するので、莢をねらって2回程度薬剤防除する。耕種的防除法:夏ダイズでは6月末までに開花を終わるように早生種を選ぶか、早播き(4月以降)すると被害は少ない。
ダイズ:カスケード、スタークル(アルバリン他)、スミチオン、ダイアジノン、トレボン、パーマチオン等。
エダマメ:スタークル(アルバリン他)、スミチオン、トレボン、ブロフレア。
アズキ:スミチオン、スタークル(アルバリン)、トレボン、ダイアジノン、ブロフレア。
サヤインゲン、未成熟ソラマメ:スミチオン。
豆類(種実):スミチオン、トレボン。
各種豆類のダイズサヤタマバエの防除にスミチオンが登録されている。登録内容を確認して使用する。
※掲載している薬剤(農薬)は
2022年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。
■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(農林水産省 農薬登録情報提供システム)
■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。
農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表をクロップライフジャパンが日本語に翻訳:外部サイト)
RACコード(農薬の作用機構分類)
※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。
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