診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
幼虫がダイズ、アズキ、ネギ、アブラナ科作物等の葉を食害する。若齢幼虫は葉裏から食い穴をあける。成熟幼虫は葉縁から大きく食害する。被害は4~6月に若葉に目立つ。
ダイズ、エンドウマメ、サヤエンドウ、実エンドウ、アズキ、インゲンマメ、アブラナ科作物。
野菜畑の土中内で蛹で越冬、秋植えキャベツ等では幼虫で越冬。3月後半から成虫になり産卵する。雌成虫は約1700粒を産卵、1卵塊は数十~数百粒からなり主に葉裏に産卵する。全国に発生し普通年2回、4~6月と9~10月に発生する。
卵塊やふ化幼虫による食害葉を発見したら取り除く。葉の周辺からかじった大きな食害痕をみたら幼虫を探し捕殺する。
エダマメ:アディオン。
アズキ:オルトラン、フェニックス。
エンドウマメ:エルサン。
サヤエンドウ:アディオン、エルサン、トレボン。
サヤインゲン:アディオン、プレオ。
豆類(種実):サブリナ。
実エンドウ:トレボン。
豆類(未成熟)、未成熟ソラマメ:アディオン。
野菜類(豆類):BT水和剤が登録されている。
薬剤による防除では感受性の高い若齢幼虫期に防除する。
交尾阻害剤のコンフューザーVが豆類(種実)に登録されている。
※掲載している薬剤(農薬)は
2022年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。
■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(農林水産省 農薬登録情報提供システム)
■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。
農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表をクロップライフジャパンが日本語に翻訳:外部サイト)
RACコード(農薬の作用機構分類)
※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。
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