診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
多食性で寄主範囲が広い。エンドウでは若い葉を綴り莢を食害する。被害は8~10月に多い。
エンドウマメ、サヤエンドウ、ソラマメ、豆類(子実)、クローバ等マメ科牧草。
幼虫はふ化後5齢を経過し、土中で蛹化する。6~11月に5世代を繰り返す。成虫は移動性に富む。卵は葉裏に卵塊で生み付ける。夏季高温少雨時に多発する。成虫は昼間は作物の葉裏に潜んでいるが、夜間に活動する。
成幼虫ともハスモンヨトウより小さい。幼虫の体色は多様で、緑色から黒紺色まで個体差がある。
エンドウでは寒冷紗を被覆して産卵防止する。卵塊やふ化直後の幼虫を取り除く。薬剤感受性の高い若齢のうちに防除する。
エダマメ:アディオン。
サヤインゲン:アディオン、プレオ。
サヤエンドウ:アタブロン、アディオン、カスケード、トレボン、ノーモルト、フェニックス。
ダイズ:プレオ。
ソラマメ:デルフィン。
実エンドウ:カスケード、トレボンが登録されている。
豆類(種実):デルフィン、フローバック、エコマスターなどのBT水和剤、プレオ。
豆類(未成熟):フローバック、エコマスターなどのBT水和剤、アディオン、プレオ。
未成熟ソラマメ:アディオン。
野菜類、キヌサヤエンドウの栽培地では交信攪乱剤(性フェロモン剤ヨトウコン S)の設置により、交尾阻害し発生密度を低下させることができる。
※掲載している薬剤(農薬)は
2022年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。
■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(農林水産省 農薬登録情報提供システム)
■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。
農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表をクロップライフジャパンが日本語に翻訳:外部サイト)
RACコード(農薬の作用機構分類)
※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。
稲の病害虫と雑草 |
ムギ類の病害虫 |
豆類の病害虫 |
ジャガイモの病害虫 |
サツマイモの病害虫 |
アブラナ科野菜の病害虫 |
トマト・ナス・ピーマンの病害虫 |
キュウリ・スイカ・メロンの病害虫 |
イチゴの病害虫 |
ネギ類の病害虫 |
菜園の病害虫 |
カンキツの病害虫 |
リンゴの病害虫 |
日本ナシの病害虫 |
西洋ナシの病害虫 |
モモの病害虫 |
カキの病害虫 |
ブドウの病害虫 |
花の病害虫 |
難防除雑草