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豆類の病害虫

診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。

アズキノメイガ[フキノメイガ]

Ostrinia scapulalis
鱗翅目メイガ科

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アズキノメイガ[フキノメイガ]
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幼虫、体長約15mm

アズキノメイガ[フキノメイガ]
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ラッカセイ被害茎

アズキノメイガ[フキノメイガ]
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インゲンマメ被害莢

アズキノメイガ[フキノメイガ]
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卵、直径約0.8mm

アズキノメイガ[フキノメイガ]
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雄成虫、体長13〜15mm、開張25〜35mm


被害

以前フキノメイガと言われたことがある。インゲンマメ、アズキ、ギシギシ等を加害する。インゲンマメでは莢内にもぐり豆を食害する。アズキでは芽、茎、葉柄、莢内豆を食害する。茎食入部位から折れて上部が枯れる。食入茎や莢からは穿孔粉が出るので被害部は分かる。

被害作物

ダイズ、インゲンマメ、アズキ、サヤインゲン。

発生

成熟幼虫で越冬する。年に1~3回発生する。クズの隣接地で多発する。5月中旬に葉裏に産卵する。7月中旬に成熟幼虫は葉を丸め吐糸し薄い繭をつくり中で蛹化する。7月下旬に羽化を開始する。

形態

雌成虫は黄褐色で褐色の波状斑紋があり、雄は暗褐色。雄の中脚脛節は肥大し中に長い毛束がある。幼虫は頭が黒く体は白色で成長すると淡い黄白色になる。

薬剤(農薬)

ダイズ:トレボン。
アズキ:開花終了後にアグロスリン、アディオン、エルサン、オルトラン、カスケード、コテツ、サイアノックス、スミチオン、ダーズバン、ディアナ、テルスター、トクチオン、トレボン(空散)、バイジット、バイスロイド、フェニックス、プレバソン、ペイオフ、マブリック等。
エダマメ:アディオン。
インゲンマメ:開花終了後サイアノックス、エルサン。
サヤインゲン:アタブロン、アディオン、エルサン、コテツ、フェニックス。
豆類(種実):トレボン。
豆類(未成熟、ただしサヤエンドウを除く)、未成熟ソラマメ:アディオン。

※掲載している薬剤(農薬)は 2022年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。


■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(FAMIC:外部サイト)

■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。

農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表を農薬工業会が日本語に翻訳:外部サイト)

・殺虫剤(IRAC)2022年6月版(ver.10.3) *PDFデータ

・殺菌剤(FRAC)2022年6月版 *PDFデータ

・除草剤(HRAC)2020年3月現在 *Excelデータ

※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。

収録:防除ハンドブック「 豆類の病害虫

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