診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
ダイズを中心に幼虫は新展開の複葉を綴り縮れさせ葉の内側を食害する。着莢後は茎葉と莢を綴り莢表面や子実を食害する。インゲンマメの場合莢内にもぐり子実を食害するが、アズキノメイガの害より少ない。
ダイズに被害が多い。
幼虫で越冬する。5月に成虫になり6月中は新葉の中で終齢になる。成熟幼虫の頭部は赤色である。幼虫は新葉の中で蛹化する。7月以降成虫になる。類似種にマメヒメサヤムシガがいるが、ダイズでの発生は少ない。
周辺にクズが繁茂している畑では被害が多い。調査結果はないが、ダイズの場合6月以後1茎当たり成虫1頭以上発生したら防除するのがよいと思われる。
ダイズサヤムシガ、マメヒメサヤムシガ、マメヒメサヤムシに登録のある薬剤が使える。
ダイズ:スミチオン(空中散布を含む)、パーマチオン、マラソン。
エダマメ、サヤインゲン:スミチオン(空散を含む)、マラソン。
サヤエンドウ:マラソン。
アズキ、インゲンマメ、エンドウマメ:スミチオン(空散を含む)、マラソン。
豆類(種実)、豆類(未成熟)、未成熟ソラマメ:スミチオンが登録されている。
※掲載している薬剤(農薬)は
2022年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。
■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(農林水産省 農薬登録情報提供システム)
■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。
農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表をクロップライフジャパンが日本語に翻訳:外部サイト)
RACコード(農薬の作用機構分類)
※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。
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