病害虫・雑草の情報基地

新規会員登録

豆類の病害虫

診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。

カメムシ類


ホソヘリカメムシ

Riptortus clavatus
ホソヘリカメムシ科

アオクサカメムシ

Nezara antennata

イチモンジカメムシ

Piezodorus hybneri

ブチヒゲカメムシ

Dolycoris baccarum

クサギカメムシ

Halyomorpha halys
半翅目カメムシ科

写真をクリックすると拡大します

カメムシ類
閉じる

ホソヘリカメムシ幼・成虫

カメムシ類
閉じる

アオクサカメムシ成虫

カメムシ類
閉じる

インゲンマメ莢の吸汁痕

カメムシ類
閉じる

ダイズ被害莢と子実

カメムシ類
閉じる

ダイズ子実の吸汁被害 ホソヘリカメムシ

カメムシ類
閉じる

ダイズ子実の吸汁被害 アオクサカメムシ

カメムシ類
閉じる

イチモンジカメムシ成虫

カメムシ類
閉じる

ブチヒゲカメムシ成虫

カメムシ類
閉じる

ダイズ被害粒


被害

ダイズは成幼虫の吸汁により豆がほそく扁平したり、整形粒になっても吸汁痕が残る。インゲンマメは6〜7月にアオクサカメムシやブチヒゲカメムシに、ダイズやアズキは8月以降にホソヘリカメムシやアオクサカメムシ、ブチヒゲカメムシ等に加害される。

被害作物

ダイズ、インゲンマメ、アズキ等。

発生

ホソヘリカメムシやアオクサカメムシは全国に、イチモンジカメムシは本州以南に、ブチヒゲカメムシは九州以北に分布する。成虫で越冬し、4〜11月までに2〜3世代を経過する。ホソヘリカメムシは単粒産卵、その他は卵塊で産卵する。前記カメムシ4種の成虫1頭1日当たりの被害粒数は各1.4、1.7、2.3、1.5と報告されている。

防除

クズ群落や雑木林の周辺に栽培すると被害が多い。栽培地内外の雑草除去も密度低下に有効である。薬剤による防除は莢肥大期までに1週間おきに2回散布する。

薬剤(農薬)

ダイズ:アクタラ、アグロスリン(ゲットアウト)、エルサン、カスケード、キラップ、スタークル(アルバリン)、スミチオン、ダイアジノン、ダントツ(ベニカ)、トクチオン、トレボン、バイジット、バイスロイド、パーマチオン、MR.ジョーカー、モスピラン、ランネート等。
エダマメ:アクタラ、アグロスリン、カスケード、キラップ、スタークル(アルバリン)、スミチオン、ダイアジノン、ダントツ(ベニカ)、トレボン、バイスロイド、MR.ジョーカー、モスピラン、ランネート。
アズキ:スミチオン、トレボン。
インゲンマメ:スミチオン。
サヤインゲン:アディオン、スタークル(アルバリン)、スミチオン、モスピラン。
実エンドウ:スタークル(アルバリン)。
ラッカセイ:スミチオン、トレボン。
豆類(種実):スミチオン、トレボン。
豆類(未成熟):スミチオン、マラソン。
未成熟ソラマメ:スタークル(アルバリン)、スミチオン。

※掲載している薬剤(農薬)は 2022年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。


■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(FAMIC:外部サイト)

■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。

農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表を農薬工業会が日本語に翻訳:外部サイト)

・殺虫剤(IRAC)2022年6月版(ver.10.3) *PDFデータ

・殺菌剤(FRAC)2022年6月版 *PDFデータ

・除草剤(HRAC)2020年3月現在 *Excelデータ

※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。

収録:防除ハンドブック「 豆類の病害虫

目次へ戻る | ホームへ戻る

稲の病害虫と雑草 |  ムギ類の病害虫 |  豆類の病害虫 | 
ジャガイモの病害虫 |  サツマイモの病害虫 |  アブラナ科野菜の病害虫 | 
  トマト・ナス・ピーマンの病害虫 |  キュウリ・スイカ・メロンの病害虫 |
   イチゴの病害虫 |  ネギ類の病害虫 |  菜園の病害虫 | 
カンキツの病害虫 |  リンゴの病害虫 |  日本ナシの病害虫 |
   西洋ナシの病害虫 |  モモの病害虫 |  カキの病害虫 | 
ブドウの病害虫 |  花の病害虫 |  難防除雑草