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稲の病害虫と雑草

診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。

タカサブロウ

Eclipta thermalis
キク科

北海道を除く全国に分布し、畑にも普通に発生する。関東地方以西で発生が多い。 帰化種のアメリカタカサブロウは、温暖地以西ではタカサブロウより普通に見られる。 除草剤に対する反応の差は検討されていない。

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タカサブロウ
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タカサブロウは横にはい、または直立して高さ1mに達し、全体に短毛があってざらつく。葉には鋸歯があり対生 ©全農教

タカサブロウ
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アメリカタカサブロウの幼植物。タカサブロウの幼植物とほぼ同形で、茎葉ともざらつく ©全農教

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アメリカタカサブロウの頭状花と未熟な果実 ©全農教

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水田畦畔で開花中のタカサブロウ ©森田弘彦

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イネの株間で開花中のアメリカタカサブロウ ©森田弘彦

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タカサブロウの種子(そう果)。やや扁平、上部での幅約2mm ©森田弘彦

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アメリカタカサブロウの種子(そう果)。棒状、上部での幅約1mm ©森田弘彦


被害

乾田直播栽培などでは旺盛に生育して問題となる。

生態

種子繁殖する一年生雑草。種子(そう果)は湛水土中では発芽せず、畦畔沿いの水際や水面上に露出した田面などに発生する。出芽後は湛水条件下でも旺盛に生育する。
帰化種のアメリカタカサブロウは、そう果の幅が狭く(幅1.9mm、長さ2.4mm)、そう果に翼がない。種子は深い休眠性を持つことが知られている。

防除

通常の水田用除草剤の適正使用で防除できる。
残存した場合にはベンタゾンやペノキススラムなどの中・後期剤で防除する。

収録:防除ハンドブック「 稲の病害虫と雑草

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