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稲の病害虫と雑草

診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。

ヒメミソハギ

Ammannia multiflora
ミソハギ科

北海道を除く全国に分布し、普通に発生する。関東地方以西に多い。
関東地方以西には同属の帰化種であるホソバヒメミソハギやナンゴクヒメミソハギ(アメリカミソハギ)が発生する。 (ホソバヒメミソハギ の項を参照。)
除草剤への反応はほぼ同様。

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ヒメミソハギ
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ヒメミソハギはよく分岐して高さ60cmに達し、茎の断面は四角、葉は無柄で対生、ほとんど目に見えない小さな花弁の花を多数着ける

ヒメミソハギ
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ヒメミソハギの幼植物。水中では2節目以上が著しく伸長する

ヒメミソハギ
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ホソバヒメミソハギでは淡紅紫色の花弁が目立ち、花柄はごく短い

ヒメミソハギ
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花期の葉。左からヒメミソハギ、ホソバヒメミソハギ、ナンゴクヒメミソハギ


被害

成熟すると茎は硬化し、バインダーの刃の損傷など収穫作業に障害を及ぼすことがある。

生態

種子繁殖する一年生雑草。種子は微細で光やエチレンの存在で発芽しやすくなる。湛水後、残効性の短い除草剤では効果が不十分となることがある。種子は、湿田条件下では6~7年、乾田条件下では15年以上生存する。

防除

通常の水田用除草剤の適正使用で防除できる。残草したら有効な茎葉処理剤で防除する。

収録:防除ハンドブック「 稲の病害虫と雑草

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