診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
全国に分布し、普通に発生する。北海道、東北地方や関東地方以西の標高の高い水田に多い。
繁茂すると葉が水面を覆い地温や水温を低下させる。また、多発すると水稲の養分を吸収し生育を抑制する。
種子からの発生はごく少なく、直径3mmほどの黄色でバナナ形の鱗茎(殖芽)から発生する。耕起後の湛水に伴って萌芽し、初めは膜質で縁の波打つ水中葉を出し、後に小判型の浮水葉を水面に浮かべる。湛水条件で地表下10~25cmの深さからも萌芽する。生育中でも長い茎が切断されて増殖する。
手取り除草の主流であった時代には除去の困難な雑草であったが、トリアジン系除草剤などの普及に伴って全国的に減少した。
一発処理剤により発生を抑制し、その後発生したらシメトリン等のトリアジン系成分を含む中期除草剤で防除する。
施肥窒素量の増加も減少の一要因とされる。
稲の病害虫と雑草 |
ムギ類の病害虫 |
豆類の病害虫 |
ジャガイモの病害虫 |
サツマイモの病害虫 |
アブラナ科野菜の病害虫 |
トマト・ナス・ピーマンの病害虫 |
キュウリ・スイカ・メロンの病害虫 |
イチゴの病害虫 |
ネギ類の病害虫 |
菜園の病害虫 |
カンキツの病害虫 |
リンゴの病害虫 |
日本ナシの病害虫 |
西洋ナシの病害虫 |
モモの病害虫 |
カキの病害虫 |
ブドウの病害虫 |
花の病害虫 |
難防除雑草