病害虫・雑草の情報基地

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稲の病害虫と雑草

診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。

タイワンヤマイ

Scirpus wallichii
カヤツリグサ科

全国に分布し、東北地方に多く発生する。
北海道では1980年頃に確認された。
温暖地以西でも普通に発生するが、イヌホタルイなどと正確に識別されていない場合もある。

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タイワンヤマイ
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タイワンヤマイ(右)とイヌホタルイ(左)の種子(そう果)。タイワンヤマイでは刺毛が長い

タイワンヤマイ
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タイワンヤマイの小穂。細い紡錘形、鱗片は熟しても緑色

タイワンヤマイ
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タイワンヤマイは通常イヌホタルイより長い苞葉を着ける


被害

イヌホタルイと同様に、小穂は斑点(黒蝕)米をつくるカメムシ類を誘引し、被害を助長する。

生態

水田では種子で繁殖する。出芽の適温は20~40℃でイヌホタルイよりやや広く、出芽深度はイヌホタルイよりやや浅い。幼植物の形態はイヌホタルイに酷似し、識別は困難であるが、胚軸基部に残る種子(そう果)がイヌホタルイのそれよりやや細い点で確認する。

防除

主要な除草剤に対するイヌホタルイとの感受性の差異は、実用的に問題にならない(イヌホタルイの項を参照)。。

収録:防除ハンドブック「 稲の病害虫と雑草

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