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稲の病害虫と雑草

診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。

キシュウスズメノヒエ

Paspalum distichum
イネ科

北陸地方から関東地方北部以南に分布し、水田や湿った畑地に発生する。

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キシュウスズメノヒエ
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キシュウスズメノヒエは横走する稈の節から根を出して広がり、二股状の穂を出す

キシュウスズメノヒエ
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変種のチクゴスズメノヒエは全体に白毛が多く、大型、より深い水深でも生育可能


被害

日平均気温10℃以上で萌芽を始める。湛水土中に埋没された稈からは萌芽できないので、ていねいな代かきは発生の抑制につながる。また、畦畔から横走する稈や、畦畔除草での稈切片の飛散でも水田内に侵入する。全体大型で葉身や葉鞘の白毛がより多い、変種のチクゴスズメノヒエもキシュウスズメノヒエとほぼ同じ範囲で発生する。

生態

通常は、地表を横走する稈の節から萌芽する多年生雑草。水田内では耕起や代かきで切断された稈切片が増殖源となる。

防除

畦畔からの侵入も多いので、畦畔の雑草管理も重要である。
本田内ではシハロホップブチルの効果が高いが、よく似たアシカキには効果がないので注意する。
多発圃場では浸透移行性が高いグリホサート剤等による、稲刈り後の畦畔を含めた秋季防除を行うと良い。
また、耕耘の回数を増やすことやていねいな代かきで越冬株を土中に埋没させることも重要である。
チクゴスズメノヒエも同様に防除する。

収録:防除ハンドブック「 稲の病害虫と雑草

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