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稲の病害虫と雑草

診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。

エゾノサヤヌカグサ

Leersia oryzoides
イネ科

全国に分布し、関東地方以北、特に北海道と北東北地方に多い。
サヤヌカグサは北海道南部以南の水路・畦畔および水田内に発生する。出穂は通常エゾノサヤヌカグサより1カ月以上遅い。

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エゾノサヤヌカグサ
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出穂期のエゾノサヤヌカグサ。全体に下向きの微細なトゲがあり、著しくざらつく

エゾノサヤヌカグサ
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根茎からの萌芽(左)と種子(えい果)からの実生(右)

エゾノサヤヌカグサ
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サヤヌカグサはエゾノサヤヌカグサより南に分布し、より出穂が遅い


被害

種子と根茎・株基部の越冬芽から発生し、後者が防除上問題となる。
イネ白葉枯病細菌の越冬宿主であるため、同病害予防に防除が奨励されている。

生態

根茎を伸ばして多数の分株を形成する。通常8月頃から出穂・開花するが、発生密度が高い場合や低温下の場合などには穂が葉鞘から抽出しないことがある。この場合でも閉花受粉で種子を着ける。

防除

ベンゾビシクロン、ベンフレセートなどの有効な成分を含む除草剤で防除する。

収録:防除ハンドブック「 稲の病害虫と雑草

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