診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
成・幼虫が生長点付近を加害し、幼穂形成期〜穂ばらみ期に葉色が薄くなり、草丈は低く無効分げつが増加する。籾への寄生で黒点米が発生、時に減収する。耐乾性が強く籾内に侵入した線虫は3年以上生存する。平坦地に発生が多く高温少雨、窒素多用で多発する。
健全種子の確保と種子消毒の励行。温湯消毒(60℃の湯に10分間浸漬)後、直ちに冷水で冷却するのも有効。
種子処理にはエビセクト、シードラック、スミチオン、パダン、ベンレート。
陸稲では土壌くん蒸剤としてクロールピクリン。
育苗箱処理にはグランドオンコル(オーベスト、オンコル)、ガゼット、スミチオン、プリンス等がある。
本田散布にはスミチオン。
※掲載している薬剤(農薬)は
2022年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。
■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(農林水産省 農薬登録情報提供システム)
■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。
農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表をクロップライフジャパンが日本語に翻訳:外部サイト)
RACコード(農薬の作用機構分類)
※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。
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