診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
育苗期〜本田初期には葉を食害する。被害葉の表面は白くかすり状になり、葉先はこよりのように巻葉する。出穂期頃急増し、穎内に侵入し、黒点米に似た着色粒(黒点症状米)や屑米、変色米を発生させる。イネシンガレセンチュウの黒点米は割れ溝周縁部が黒変するので判別できるが、区別しにくい被害である。
全国に分布する。成・幼虫態で越冬し、イネで3〜5世代を経る。葉表に卵を埋め込み産卵する。出穂期に急増し、以後減少する。
出穂期頃急増するのでカメムシと同時防除をねらう。
育苗箱施用剤はアドマイヤー、プリンス、ボクシー、ワンリード。
本田散布剤はスミチオン、ダントツ、トレボン、パダン、マラバッサ、ルーバン、MR.ジョーカー等。
※掲載している薬剤(農薬)は
2022年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。
■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(農林水産省 農薬登録情報提供システム)
■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。
農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表をクロップライフジャパンが日本語に翻訳:外部サイト)
RACコード(農薬の作用機構分類)
※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。
同時期に発生し同様に加害するが、発生数はイネアザミウマの1割未満と少ない。
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